おこじ(チャドクガ)に注意― 椿の木陰は気を付けて!!―

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2026.06.20

#お役立ち情報 #暮らし #注目情報

5月、ゴールデンウイークも過ぎたころ、「”おこじ”に気を付けて!」との声が届き始めます。

利島では、チャドクガの幼虫を「おこじ」と呼びます。この時期に毛虫の姿で椿に群生しています。

他の虫と異なり、「卵→毛虫→蛾」を1年で2回繰り返します。島へ来たばかりの頃、毛虫の時期が年に2回もあると聞いて気が遠くなりましたが、島の人たちから話を聞くと様々な対策が出てきました。

おこじの生態

椿の葉の裏に産み落とされた卵は、5・6月と8・9月ごろに孵化し、毛虫が発生します。

毛虫の間は椿の葉を食べながら成長していきます。幼虫は特に新芽が好きなようで、葉の裏側にびっしり群がっている様子をよく見かけます。

成長と同時に新芽を食べつくし、木の全体に広がります。木陰では、糸でぶら下がった毛虫が、道の真ん中で風に揺れていることも。

椿が主産業である利島は、集落内にも椿があるため、日常生活でも注意が必要です。

2026年は、前年に比べて多く発生しており、より注意が必要な状況になっています。2011年以来となる大量発生です。また、天候や気温により年3回発生することもあるようです。 

特に足元にぶら下がってるときは見つけにくいのでご注意を

おこじの毒

とても細かいおこじの(毒針毛) には毒があり、触れると強いかゆみや赤い発疹(皮膚炎)を引き起こすことがあります。

症状が広範囲に及んだり、体質や体調によっては、呼吸困難などの症状が出ることも。症状が続いたり悪化した場合は、医療機関を受診してください。

利島村役場のお知らせも合わせてご覧ください。

私は、少し触れただけで軽い症状でしたが、蚊に刺された時の数倍のかゆみに悶絶でした。人によっては、蚊に刺された程度の人や、まったく症状が出ない人もいるので、うらやましい限りです。

この毒の毛は、毛虫だけでなく、卵や蛾にも付着しています。また、死骸や脱皮した殻にも付着しているので注意が必要です。

風で飛んできた毒の毛で被害にあうこともあるそうです。椿の近くを通る際は、風向きにも気を配りたいところです。

椿の実

島の人たちに聞いてみた「おこじ対策」

「おこじ対策って何をしていますか?」村で出会った人に聞いてみました。

何より大切なのは、むやみに椿に近づかないこと。

島の人は、村の中にある椿の場所をよく知っています。移住したての小さな子が椿に近づくと島に慣れた子たちが「ダメだよー」と優しく連れ戻している様子を見かけました。子どもたちの間でも、椿に近づかないことは当たり前になっているようです。

島のお母さんたちは口をそろえて、毛虫の時期は「外に洗濯物を干してはいけない」「山(椿畑)へ行った人の洗濯物を一緒に洗ってはいけない」と言います。

山で仕事をする人の中には、着ていた服を熱湯に入れてから洗濯するという方もいました。(熱湯で毒成分を無効にできるそうですが、効果を保証するものではありませんので、自己責任でお試しください)

また、畑作業などで山へ入る際は、長袖・長ズボンで肌の露出を減らすのが基本です。服の素材も重要で、メッシュ生地では毒の毛が貫通してしまうのである程度厚みのある衣類が良いそうです。

私は、毛が入り込みにくいナイロン素材の物を着ていきます(ただし、熱中症注意です)。帰ったら玄関でアウターを脱いで、家の中に持ち込まないようにしています。

一方、チャドクガがついた衣類は捨ててしまうなんて方も。

島の人たちの対策は、それぞれなようです。

また、おこじの駆除は、薬剤を散布したり焼却処分する人が多いです。
木から落としただけではまた登ってくるし、潰しても毒毛の毒は有効なまま。
被害を減らすという意味でも、駆除とその後の処理はとても大切です。

利島村役場は、例年より多く発生していることから、希望者に薬剤散布や駆除を実施しています。

緑の葉っぱが少なくなってしまった椿の木

もし触ってしまったら

まずは流水で洗い流したり、粘着テープで毒の毛を除去するのが良いそうです。

症状が出てしまったら、抗炎症作用のある市販薬を利用するという声を多く聞きました。

一方で、高齢の方の中にはマムシ酒を塗るという方も。また、明日葉の黄色い汁が良いという話も聞きました。(体質によっては、かぶれるなど別の症状を起こす可能性もありますので、お試しの際は自己責任で)
中には、「何もしない」という強者も。

口をそろえて言われるのは、「掻いちゃダメ!」。
掻くと炎症範囲が広がり悪化した体験がある方が多かったです。

島の人たちにお話を聞いてみると、対策を教えてくれるより先に「ちょっと!見てコレ!!」と腕まくりしてかぶれたところを見せてくれる人が何人もいました。こういう人との距離の近さも、利島らしい魅力なのかもしれません。

利島では椿が身近な存在だからこそ、島で暮らす人も、遊びに来る人も、気をつけてお過ごしください。

利島村役場のお知らせ「チャドクガ(毛虫)の発生にご注意ください」
https://www.toshimamura.org/archives/2026/2662758.html

この記事を書いたのは・・・

ひかる

ひかるさん

東京生まれ、東京育ち。2025年6月から利島で暮らし始めました。