子連れ船旅のリアル―「船で島に行くなんて大変そう…」と不安な親御さんへ―

読みもの

2026.05.11

#お役立ち情報 #子育て #暮らし #注目情報

島に行くと聞くと、まず思い浮かぶのが「船」。
それだけでも少しハードルが高いのに、子連れとなると不安は倍増ですよね。

 船酔いは大丈夫?
 船の中でどう過ごす?
 トイレは?授乳は?

私は島で2人の子どもを育てている母親です。子どもが0歳の頃から、帰省や通院などで何度も一緒に船に乗る中で、たくさん悩みながら少しずつ慣れてきました。

今回は、子連れ船旅のリアルをお伝えします。

船酔いとの付き合い方

まず一番不安だったのは船酔いでした。

うちの子は赤ちゃんの頃は全く酔わなかったのですが、3歳くらいから船に乗ると機嫌が悪くなるように。おそらく船酔いだろうな…と感じていました。

嘔吐してしまうことも大変なのですが、酔ってしまっても船を降りられない…。気持ち悪くて苦しそうにしているわが子を見て、なすすべがないことも親としてつらい…。到着までそんな時間が続きます。涙

そこで見つけたのが、3歳から飲める酔い止め。
船に乗る前に服用すると、酔うことはほとんどなくなり、子どもはもちろん、私の気持ちもかなり楽になりました。

ただし問題がひとつ。とても眠くなるんです。
船を降りたあと、電車に乗り換えるときもぐっすりで、結局ずっと抱っこ。それでも、子どもが気持ち悪くなるよりはいいと思い、酔い止めを使うようにしていました。

ところが小学校に上がる頃になると、「味が嫌」と言って薬を飲んでくれなくなりました。もちろん酔ってしまうこともありましたが、その頃には
 「どうしたら気持ち悪くならないか」
 「吐きそうなときはどうするか」
子ども自身も、少しずつ分かるようになってきました。

今は様子を見守りながら乗っています。

ちなみに、私自身も船酔いしやすい体質です。
酔い止めを飲むと眠くなるし、飲まないと酔うかもしれない。子どもの世話をしながらだと、どちらも悩ましいんですよね。

船に何度も乗っていると、
「今日は酔いそう」
「今日は大丈夫そう」
という感覚がなんとなく分かるようになってきます。そして不思議なことに、乗れば乗るほど体も慣れてくる。

私も子どもも、昔より船酔いは軽くなりました。

船の中、どう過ごす?少しでもラクになる過ごし方

船酔いの次に悩むのが、船の中でどう過ごすかです。
子どもが小さい頃は、お昼寝のタイミングを船に合わせられるかどうかが勝負でした。

夜の大型客船(東京竹芝客船ターミナル発)

東京(竹芝客船ターミナル)から利島へ向かう時、多くの島民は夜に出発して朝に到着する大型客船を利用します。利用する座席の種類にもよりますが寝転がれるスペースですごせます。
「船の中で寝られるかな?」と心配していましたが、意外にもあっさり寝てくれました。

利島に着くのは朝7時40分。
途中の大島で一度起きてしまっても、また少し寝て、ギリギリまで寝かせてから下船するようにしていました。

船から見る東京の夜景。レインボーブリッジをくぐって羽田沖を進みます。

ちなみにここで時と場合によるオススメ等級をご紹介します。 
それぞれの等級のお部屋の写真が東海汽船のサイトに載っているので、合わせてご覧いただくとイメージしやすいと思います。

*夜泣きする場合
個室がおすすめですが、特等室はなかなか予約が取れないので、特1室でも◎

*船酔いの心配がある
室内にトイレがついてる、特1等室・特等室がおすすめ。

*授乳が必要な場合
カーテンでプライベート空間が作れる、特等室・特1等室・特2等室がおすすめ。

昼のジェット船/大型客船(利島発)

問題は、利島から東京(竹芝港)へ行くとき。
ここは2パターンあります。

①ジェット船

乗船時間は約2時間半。大型客船より早く着くのですが、基本は指定席で座って過ごします。新幹線やジェット機のような指定席です。こちらも東海汽船のサイトに船内の写真が掲載されていますので、見ておくとイメージがつくかもしれません。

2時間半ずっと座りっぱなしというのはお子さんにとってなかなか大変ですよね。

一番うまくいったのは、やはりお昼寝作戦。
ジェットに乗るまでは寝ないように話しかけたり、外に出たりして調整します。

そして船に乗った瞬間にぐっすり…。
2時間半しっかり寝てくれたときは、もう達成感でいっぱいでした。

もちろん毎回うまくいくわけではありません。
船に乗る前に寝てしまって、元気いっぱいで乗船…という日もあります。

そんなときのために、折り紙・お絵描き・小さなおもちゃ・おやつなどの「船セット」を準備していました。「電車の中で静かに遊べるもの」と考えると、イメージしやすいかもしれません。

船内暇つぶしセット

船の中は電波がない、もしくは弱いので、もし動画など見せてしのぎたい場合は通信環境がある場所で事前にダウンロードしておくことをオススメします。(動画は酔いやすいけど)

ジェット船内はスマホの充電ができないため、私はモバイルバッテリーも持参していました。

席は予約時に窓側をリクエストできることもあるので、外の景色を見ながらおしゃべりするだけでも、意外と時間が過ぎていきます。

②大型客船

乗っている時間は長いですが、自由に動けるのが最大のメリット。船の中を探検したり、デッキに出たり。子どもにとってはちょっとした冒険です。

ただし…
とにかく長いです(笑)

利島から東京(竹芝港)までは約7時間(季節によってダイヤの変動あり)です。

自由に動けるメリットをとるか、長い時間船に乗ることを避けるか、親子でストレスが少なく過ごせそうな方を選ぶと良いかと思います。

知っておくと安心、船内のトイレと授乳事情

最後に、トイレ事情も気になるポイント。

ジェット船は、1階と2階にあります。
船の種類によっては多目的トイレがあってオムツ替えシートが設置されています。

大型客船には
 ・みんなのトイレ
 ・おむつ替えスペース
 ・授乳室
などがあります。

一方で、ジェット船には授乳室がないのが少しつらいところ。
私は授乳ケープで対応していました。

娘が生後3か月、息子が3歳のときに、通院のため、私一人で二人を連れて島を出入りしたときは、利島からヘリコプターで大島空港へ移動し、新中央航空の小型飛行機に乗り換えて東京(調布飛行場)へ。費用はかかりますが、これが一番早く、頻回授乳のときは特にオススメです。

子連れ船旅、大変だけど大丈夫

子連れ船旅は、正直大変なこともあります。でも、経験してみると少しずつコツが分かってきます。いろいろあっても大丈夫。

大きな声では言えませんが我が家も粗相がありました。船員さんにはご迷惑をおかけしてしまい申し訳なかったですが、誰も責めることはしません。
まずはどうか、お子さんの体調に寄り添ってあげてほしいなと思います。

最初は不安だらけでも、乗るたびに親も子も少しずつ慣れていきます。同じように「子連れで船…大丈夫かな?」と不安に思っている親御さんに、この体験が少しでも参考になればうれしいです。

この記事を書いたのは・・・

すみあいこ

すみあいこさん

利島に住んで約10年。2児の母です。島での暮らしや子育てを通して感じたことを綴っています。