待望の新商品!「利島のCAMELLIA ale」商品レポート

お知らせ

2025.05.21

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利島農業協同組合(農協)から、新商品「利島のCAMELLIA ale」が発売されました。このビールの最大の特徴は、なんと椿の花から採取した酵母を使用していること。さらに、椿油も配合されており、他にはない個性的な味わいに仕上がっているそうです。

今回は、「利島のCAMELLIA ale」を開発した利島農業協同組合の加藤大樹さんに、誕生の背景やこだわりについてお話を伺いました。

利島農業協同組合
加藤大樹さん

早速、「利島のCAMELLIA ale」を試飲させてもらいました!
グラスに注ぐと、ビールとは思えないほど美しい椿色に染まっています。一口飲むと、甘酸っぱさが口いっぱいに広がり、さっぱりとした飲み心地。苦味が控えめでフルーティーな味わいのため、ビールが苦手な人や女性にも好まれそうです。

開発秘話をインタビュー!加藤さんに聞いてみました

ー 加藤さん、本日はよろしくお願いします。
さっそくですが、「利島のCAMELLIA ale」の特徴を教えてもらえますか?

加藤さん:「一番の特徴は、椿の花から採取した酵母を使っていることですね。椿の花のイメージに近づけたいと思い、椿油も加えています。味は、女性にも飲みやすいように、ホワイトエールをベースにして、さっぱりと仕上げました。」

ー 女性をターゲットにして作られた商品なんですね。

加藤さん:「最初はそう考えていたのですが、開発を進めるうちに、ビールが少し苦手な方や、島や自然が好きな方にも楽しんでもらいたいという想いが強くなり、ターゲットも徐々に広がっている気がします。」

なるほど。先ほど、ビールに椿油を混ぜているとおっしゃっていましたが、水と油って分離しないんですか?

加藤さん:「そこはかなり試行錯誤しました。最終的に、分離しないギリギリのラインを見極めて、全体の1%ほど椿油を加えています。椿酵母を採取してくれた教授とも相談しながら進めたのですが、その教授からも『ビールに油を混ぜるなんて、どこもやったことがないだろうね』と言われて。それを聞いて、さらに挑戦したくなりました。椿油を加えることで、味に深みが出て、まろやかな仕上がりになったと思います。」

ー椿油が入った椿のビールって、とても魅力的ですよね!
「利島のCAMELLIA ale」を開発した理由について教えてもらえますか?

加藤さん:「椿油は年によって生産量に大きな差が出てしまうんですよね。収穫が少ない年は、農家さんにとっても、私たち農協にとっても厳しい状況になってしまいます。そこで、椿油を使った加工品を増やし、椿産業に関わる人たちの支えになる仕組みを作れないかと考えたのがきっかけです。このビールが安定的に売れれば、産業全体の安定につながると期待しています。」

ー そんな背景があったんですね。今後、どのような場所で販売していく予定ですか?

加藤さん:「利島には、手軽に買える加工食品のお土産がまだ少ないんです。だからこそ、島のPRイベントやアイランドフェアなどで販売して、より多くの人に利島を知ってもらえたらと思っています。」

ー ありがとうございました!「利島のCAMELLIA ale」が、島の新たなお土産品として広まり、利島の魅力を伝えるきっかけになればいいですね。

「利島のCAMELLIA ale」は今後、さまざまな場所で販売がスタートするそうです。
見つけた際は、ぜひ手に取って、椿の風味を感じながら特別な一杯を楽しんでみてくださいね。