25種類以上の分別!?利島村エコセンターを紹介

読みもの

2025.05.08

#暮らし #注目情報

海に隔てられて暮らしている離島。暮らしと共にどうしても出てくるのがごみです。離島において、生活の中から出たごみの処理は、人ごとではいられない重要な事柄です。
今回は、伊豆諸島でも先例のない、25種類以上の分別にチャレンジしている利島村の取り組みを紹介します。

30ページのハンドブック!利島村のごみ分別事情

利島村では、『資源物とごみの分別ハンドブック』を発行し、毎年4月に全戸配布しています。多くの自治体ではチラシタイプの分別案内を配布していますが、利島村の『資源物とごみの分別ハンドブック』は30ページにもわたる冊子になっています。
ごみの一般回収の方法が丁寧にわかりやすく記載されていることはもちろん、利島村の特徴は、25種類を超える分別を行っている『利島村エコセンター』の存在です。
伊豆諸島でも先例のない分別にチャレンジしている施設の一部を見学させていただいたので、その様子をお届けします!

いざ、『エコセンター』の中へ

写真の白い建物が、『エコセンター』です。屋上は「はしけの海の歴史広場」として活用されているユニークな設計。大きな木の扉を開けると、分別用のラックやカゴなどがずらりと並び、出迎えてくれます。

収集日の後だったので比較的少ない状態。

普段意識できていなかった細やかな分別に、感動しました。

『資源物とごみの分別ハンドブック』より場内の案内

25種類を超える分別が守るもの

利島村では、令和3年から「新しい家庭ごみの収集・分別」を実施し、ごみの減量とリサイクルを推進しています。人口300人ほどの自治体としての未来を見据えて、今後のごみ焼却施設の更新に当たっては、施設の小型化・簡素化を図っていく予定だそう。

今ある焼却場を大切に使い切るために細かい分別に取り組む決断をし、未来に繋がる行動をしている行政及び島民の努力には、頭が下がります。
また、丁寧な分別を島民が行うことで、無償でのごみ回収も実現しているとのこと。自分たちの生活に責任を持つ当事者意識の向上にも繋がっているのではと感じました。

さらに、島内で収集した資源物は、リサイクル可能なものを選別し、島外に搬出しているとのことでした。日々の地道な努力により、利島村から出された資源物は、(公財)日本容器包装リサイクル協会から最高品質のA評価を受けているそうです!

「自分たちの暮らしは自分たちでつくる」
地道でありながら、大切な離島の“ジブンゴト”の心を感じました。

利島村のごみ・リサイクルについての情報は、こちらから確認できます。
『資源物とごみの分別ハンドブック』では、村長のメッセージから始まり、分別のコツやリサイクルクイズなども掲載されています。
とても工夫されたその内容をぜひ一度ご覧ください!